「………あ、うまい」 食べたカツ丼は思ったよりも美味しく、自然と言葉がこぼれた。 「私の定食も冷めちゃったけどすごく美味しい!」 麻琴ちゃんが驚きながら食べる。 正直、あのとき助けた女の子はお姫様みたいな子だろうと思った。 品がよくておとなしくて、どこか影のあるひと。 でも実際に関わってみると普通に『お姫様』にとらわれない、自由で明るくかわいい女の子だった。 最初は自分の中で勝手に作ったイメージの麻琴ちゃんに恋をしていたけど、今は違う。 こっちの方が、親しみやすく元気をもらえる。