忍くんはそういうと、友達のもとへ去っていった。 「……麻琴ちゃん」 「……はっ!ごめん、何?」 「俺って迷惑?」 尚斗が質問してくる。 捨てられた子犬のような表情に周りの男子も女子も尚斗にくぎづけになる。 「いや!ないない!初めて会ったときだって私のこと助けてくれたし、今だって私を助けるための嘘でしょ?恩人を迷惑って思う人はいないよ」 「……本当に?」 「嘘言ってどうするの」 私の力説に折れてくれた尚斗は「そっか」と言って天使のような微笑みを見せた。