「おはよう、マイ・スウィート・ハニー」 玄関を開けると尚斗が立っていた。 「ねぇ尚斗、その呼び方、どうにかならない?」 「んー、しばらくは無理かな」 「早めに直してね。朝から気分が悪くなるから」 「え、そこまで!?」 私がマンションの階段を降りると、尚斗も付いてくる。 私が階段を降りきったところで、上から声が降ってくる。 「…………今日頑張れよ。見守ってるから」 「…………うん、ありがと」 尚斗は一声かけると階段を降りて私の隣に来る。