尚斗を見送ったあと、私は急いで107号室━━私の家に入る。 エリート高校から来た尚斗なら、私と同じこと思ってるはず。 「おかえりー……ってあれ、麻琴?」 ごめんお母さん!今そんな余裕ないの。 私は急いでベランダに出る。 ━━━尚斗も自分の部屋のベランダにいるかも。 私と部屋が隣なのか、確認するためにベランダにいるはず。 ━━━━━━━━━━………ガラッ 「尚斗っ…………」 ベランダに出るなり106号室側のベランダを見る。 「………やぁ、マイ・スウィート・ハニー」