「じゃあ……尚斗は家こっちなの?」
「おう。前住んでたマンション」
「へー。うちもマンションなんだよね」
「お、じゃあ同じマンションかもなー」
「なわけ」
尚斗は少しぎょっとしてる。
思ったより冷たい受け答えで驚いんたんだろう。
「……………ぷっ」
その尚斗のアホ面に思わず吹き出しちゃう。
「なんて顔してんの」
あーあ、さっきまですーっごいつまらなかったのに、
こいつのおかげで今はちょっと楽しい。
「ありがと」
「なんで礼を言うの?」
「さあ、何でだろう?なんとなくかな」
「なんだよそれー」
そんな会話をしていたら、
あっという間に私の住むマンションが見えてきた。

