最高のパターン

帰ろうとした時、誰かに肩を叩かれる。


こんなにげっそりとした私に話しかけるとは。


ナンパなら別の若々しい子にしなさいって言おう。




そうして後ろを振り返ると━━━…………



「やあ、麻琴ちゃん。一緒に帰らない？」





振り返ると端橋尚斗が立っていた。




「勝手にすれば」




もう相手にするのも面倒だった。


少し、投げやりに言い過ぎたかも。


謝ろうと思って振り返る。


けどそこに端橋尚斗はいなかった。




「どうしたの？」


「わっ、」



まさか隣にいるとは思ってなかったから、


驚いて声を出してしまった。