クラス全体がざわついている。 転校生の話は皆知ってるみたいだ。 エリート校から来た、運動よし頭よし顔文句なしの転校生が 放って置かれるわけないもんね。 そんな中、安藤先生の声が響く。 「いつもどおりなら次は挨拶………のはずなんだが」 安藤先生の付け足したような言葉に私達は反応する。 「今日来た新しいクラスメートを紹介する」 その言葉にクラスは盛り上がる。 「ひゅーひゅー!!」 「いえーい!」 「さあ、入って来なさい」 その言葉で、クラスは静まりかえる。