待ってました、とばかりに須賀美歩ちゃんはリアクションする。
「そ、れ、がー。なんと…………超絶イケメンらしいの！！」
「へー。忍くんほど？」
「いやいや、そのへんは実物を見なきゃ。でもE高校から来たみたい！」
「は、E校！？そこ、超エリート校じゃん！！？」
「そう、で、バスケが強いからこっちに来たんだって」
「あー、確かにうちらの学校はバスケ強いもんね」
「頭が良くてー、運動できてー、………その上イケメン！？
モテるねー、今日来る転校生！！」
「そんな人が存在するなんて思ってなかったよ」
「ねー。でも、秋原くんと同じくらい人気出そう」
「だねー」
話してる最中に、教室に担任の藤谷先生が入ってくる。
「HR始めるぞー、席につけー」
いつの間にか立っていた私と須賀美歩ちゃんはささっと座る。
