「どうしたの、美月?」


「あたしなんとかできるかも」


「「「「へ?」」」」



見事な四重奏に美月が笑いだす。


笑いがおさまったタイミングで聞いた話によると同じクラスの速水さんに黒夜と華由良について調べて貰っているそうだ。


いつそんなことを頼んだのか、思い返してみると心当たりが一つ。


今朝の速水さんとの変なやり取り。


そっか、あのときに頼んでたんだ。


美月はなにも考えてないようでちゃんと先のことを見据えて行動をしている。


なにも考えてないみたいなのに美月は侮れない。



「……今すごい未優にバカにされた気がする」


「気のせいでしょ」