ファントム・パーティー~魔界の狼王子と愉快な恋~

扉の前にはあの男の人がいて、


私は、あろうことかその人にぶつかっていた。


身体中が痙攣して動かない。


私は震えながら後ずさった。


「……今宵は、月が綺麗だな。」


男の人は、私のメガネと結んだ髪をそっとほどいた。


「……こちらの方がいい。


お前、なかなか美しいな。」


「………っ…。」