居間の隣の部屋で 初めての行為を終えた だけどあたしの上には 彼がいる 眼鏡をとった素顔の彼 名前も住所も何も知らない彼 「…良かったん、ですか」 「ええ」 あたしが自信を持って頷くと 彼はあたしの頬へキスをしてきた 彼の唇は冷たいけど あたしにはあったかく思えた 「ありがとうございました」 セーターを着た彼にお礼を言うと 彼は少しだけど笑ってくれた イケメンに笑顔は似合う 「ごめんなさい 僕が相手で」 「良いんですよ」 きっとあなたじゃなかったら あたしは誘っていない