「じゃあ 行く所までお送りします」 世界が止まった気がした …何を言い出すのだ、この子は 「結構です その心遣いだけで あなたまで 冷えてしまいますから」 僕はそう言って行こうとしたが 彼女に腕を掴まれた …僕に殺されない人間に触れられるのは 何年振りだろうか 「あなたのこと 何だか心配なんです 送らせてください あたしに」 雪が強く降る中 彼女の目はしっかり 僕を見つめていた …逃げられない そう悟った