僕は憎しみの瞳を

僕へと向けるおばあさんの

喉を目掛けて

ナイフを押して引いてやった




噴水みたいに

血が溢れ出すおばあさんは

あっけなく絶命した





慣れている僕は

返り血なんて浴びない

汚れてない服で

僕は誰もいない

家を見て回る




建てて何十年かは

経っているであろう

古そうな2階建ての

1軒屋




リビングを見て回り

和室を見て回り

そこら中のタンスを開けて

2階の部屋も

あらゆる所

見て回った