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「夏希ちゃん、また明日!これからよろしくね」
「うん、バイバイ」
帰り道、高校からは、私は歩き、すーちゃんは自転車。
だから靴箱のところでお別れをする。
一人で歩く、新しい通学路はなんだか新鮮で面白い。
なんて思えたのは最初だけだった。
遠いよ...。
一つ地区通り越して帰らないといけないんだから。
今は春だからちょうどいい気温だけど、夏と冬はきっと最悪。
前を歩いてるあの男の子もきっとそういう苦労をする仲間だろう。
そう思っていると、少し道が曲がったところでその人の横顔が見えた。
「...あ!」
この人、新入生代表の佐々木晴翔くんだ。

