「ラーメン」



「え?」



体育祭から少し経ったある日。



急に言ってきたんだ、と橋本くんに「?」な視線を向けていると。



「別に...」



橋本くんは、なぜか拗ねた。



かと思えば、私の背を向けて教室を出て行く。



え?え?え?



えー...あ!!!



「ちょ、ちょっと待って!ラーメン!ラーメンだよね!よし、今日にしよう!」



「・・・」



忘れてたことへの怒りを橋本くんから感じながら、少し早足でラーメン屋に向かった。



「いらっしゃーい!お、夏希ちゃんじゃねーかよ!」



「おじさん、こんにちは!」



私が挨拶をすると、おじさんが近づいてきて、



「((ボソッ)お、後ろのイケメンは彼氏か?」