とりあえず、猫の着ぐるみを頭にかぶってるから目は合わさずに済むから、少し安心。
それにしても...
なんで動かないの、橋本くん。
周り見えないけど、たぶん今頃注目浴びてるよ私たち。
もう怒っても良いからさ、早く動いてくれないかな...。
「おい」
「はっはい!」
「早く立って」
「はい!」
もうこれ以上怒らせてはいけない。
はやく立たなければ...。
「うっ」
バタン。
た、立てん。
なんだか、着ぐるみの足の部分が滑るんですよ。
どうしよう...。
「ったく。よっと」
「え?」
声が聞こえたかと思えば、一気に身体が起き上がった。

