bitter*sweet




「は、はいっ!」



橋本くんに置いて行かれないように、ゴールまで全速力で走る。



...つもりが。



橋本くんと私の間に広がる空間。



「おまえ、遅っ!」



こればかりは本当ごめんなさい。



遅いうえにヘトヘトなんですよ...。



私たちの前には他のクラスの人たちがゴールに向かって走っている。



私たちの今の順位は3位。



やっぱり1位なんて無理だよ...。



そう思った瞬間。



「しょうがねーな」



声が聞こえたかと思うと、手をガシッと握られて、景色がすごく速く移動しだす。



「え、ええええええええええ?!」



そう、橋本くんに引っ張られているんだ。



私の猫の足は高速回転。