歩いていた廊下から見える教室の時計は、話し合いが始まる時間の少し前を指している。
「やばっ」
ダッシュで戻る。
そこまで離れたところまでは行ってなかったから間に合った。
けど...。
「あれ?鈴木さん保健室は?」
そうだ、保健室に行くって言って逃げたんだった。
「え、ああ、あははは...」
苦笑いでごまかしつつ、1-1の橋本くんの隣に座る。
でも橋本くんは何も言ってこなくて、安心して息を吐く。
その瞬間、
「仮病」
バ、バレてたーー!
しょうがない、ここは聞こえないふり。
早く話し合い始まって!
「ふーん」
橋本くんが悪い顔をしてそうな感じでいうと、話し合いが始まった。

