そう思って右側に顔を向けて声の主を探す。
すると、私の方を向いているすーちゃんを発見。
あ、呼んだのはすーちゃんだったのか。
「なにー?」
私も小声ですーちゃんに尋ねる。
「大丈夫なの?」
「え、なにが?」
「なにが?って...。夏希ちゃんの出ることになった競技って、“あれ”じゃん」
“あれ”って...?
そういえば私、自分の競技聞いてなかったな。
「空いてるからしてもらっていい?」って言われて、「いいよ」って答えただけだから。
って。
もしかして、すーちゃんが心配してるってことは悪い競技になっちゃってことかな?