はや足を止めた私の目には、話が終わったのか会議室から出てきた佐々木くんと、その周りを囲む女の子たちがうつったから。
なるほど、そういうことか。
「長、してくれてありがとう♡」
「『はい』って立った時すごくカッコよかった♡」
言葉の語尾に♡が見えるのは気のせい?
そんな女の子の言葉に、佐々木くんは、
「ありがとう」
と優しく微笑む。
女の子のことよく分かってるなぁ。
そのしるしに、女の子たちは目まで♡にしている。
「お前は行かなくていいの?」
急に後ろから声が聞こえてきて、
「わっっ!」
また驚く。
「いちいち驚くなよ。で?お前も晴翔のファンなんだろ?」

