bitter*sweet




その日の放課後、彼に誰もいない靴箱のところで謝られた。



「ごめん、俺...」



「全然大丈夫!気にしてないから!」



何かを言いかけたのはわかっていたけど、怖かった。



また、自分が傷ついちゃうようなこと言われるんじゃないかって。



謝ってくれただけで十分。



もう話せなくなって、気まずくなるのが一番嫌だったから。



この出来事は、不思議と他クラスには出回らなかった。



クラスのみんなが、さすがにまずいとでも思ったのかな。



それなら最初から、噂なんて流さないで欲しかった。



なんて、高校生になった今はもういいことなんだけどね。



中学生のとき、同じクラスになったことがないすーちゃんだから、このことは知らない。