でも、そんな噂がクラス中に広がったころ、
「おい、鈴木と話さなくていーのかよっ!好きなんだろー?」
クラスの男子が彼を茶化した。
すると、
「別に好きじゃねぇよ、こんなやつ!」
彼が大声で叫ぶと、教室の中がシーンとなった。
そして、私と彼にみんなの視線が集まった。
“逃げ出したい”と思ったけど、そんなことしたって騒ぎは大きくなるだけ。
だから、うつむいてぎゅっと手を握って我慢した。
そりゃ、そうだよね。
彼が私のこと好きなんて、噂があったってそんなの嘘に決まってるのに。
なんで信じちゃったんだろう。
みんなに言われたって、浮かれちゃいけないのに。

