だって、そこにいた人は、入学式の時隣に座っていた“あの人”。
思わず、後ずさる。
「わっっ!って。さっきから後ろ歩いてたんだけど。晴翔をストーカーしてて気づかなかった?」
怖いオーラのこの人が、ニヤリと笑う表情でより背筋が凍る。
でも、ストーカーだなんて人聞きの悪い...。
「す、ストーカーなんてしてません!!私はただ家に向かって歩いてるだけ!あなたこそなんでこんなところにいるんですか!!!」
けっこう強めに言い返してやった。
負けるもんか。
すこし『えっへん!』と言いたくなるのを抑える。
なのに。
「俺だって家に帰ってるんだけど?」
トーンを変えることなく、すぐに言い返された。

