あなたとのキョリ

『えっと、
それでですね…』
わたしは今
鬼みたいになった駿君に、信号と言ってしまったことについての説明をしています
ヘビに睨まれたカエルとは、まさにこのことですね
カエルの気持ちが良く分かるよ

『…というわけです』

「へ〜
信号ね〜」
説明したら、余計に怒らせちゃった気がする

『ご、ごめんなさい…』
こ、怖い怖い
顔が怖いよ駿君〜

「ん〜
どうしようかな〜」
駿君は今頃頭の中で楽しくわたしへの罰を考えているんだろうな

「あ、じゃあ」
どうか軽い罰でありますように!

「土曜日
一緒映画見に行こう」

『へ?』
え、映画?
それだけでいいのかな?

よかった〜
お菓子をたくさん奢れーとか、ジュースたくさん奢れーとかだったらどうしようかと思った

「ふふっ
明日楽しみだな〜」
駿君はクスクス笑ってる
よかった〜
機嫌直してくれたのかな

『ねぇねぇ
なんの映画を観るの?』

「明日までの秘密だよ」

『そっかー』

わたしはこのときはまだ知らなかった
駿君がわたしにとってお菓子よりもジュースよりも思い罰を計画していたことを