空の王冠

それからユーザーに会いにきたのだった。

退屈で淋しかった毎日。
それが嘘のように色づいた。

「ずいぶん嬉しそうですね?
ユーシア様。何かあったのですか?」

もうこの先生鋭い。

ユーシアはあははと苦笑いをして
ごまかす。
バレるわけにはいかない。
ユーシアも必死だ。

首を傾げる家庭教師の先生を
早々に追い返してユーシアは
今日着ていくドレスを品定めする。

ユーザーには
一番綺麗な自分を見て欲しい。



なんでこんな事を思うのかユーシアは
分からなかった。

「ユーシア!ハロー」



「ユーザー。今日は遅かったのね」

「うーん。ちょっと見つかりそうになちゃってさ……」

ギクン。ユーシアの胸が小さく跳ねる。

「見つかりそうになったって、
それで大丈夫だったの?」

「大丈夫だよー」

ユーザーがあははと笑って取り消そうとしたのを聞き覚えのある声が遮った。