俺の秘密


……ガチャ



「すいませーん、遅れました~」



遅れたことを全く反省していない言い方で入ってきたのは生徒会監査の
水鳥翠(みどり すい)2年 男




「遅いぞ、翠」



「そんな怒らないでよ会長。まぁ、そんな顔も可愛いけど」




「はぁ、取り敢えず全員揃ったな」


翠の冗談をサラッと流す会長はすごいと思う







「まず始業式の説明は必要な奴いるか?」




「……居ないな。よし次は入学式だが
新入生代表は入試でトップの者、在学生も 成績トップの者とする」




「何か質問はあるか?」





「はいはーい、入学式に在学生は参加強制ですかー」




「参加……というか見たい人はアリーナにいる事になる」



「りょーかいです」




「その他は
……無いな、じゃあ取り敢えず解散。
始業式は9時からだから遅れないように」






今の時刻は8時45分


開始時間まで15分ほどあるので屋上でのんびりしようかと思っていたが




「そうだ零里、お前生徒会代表で入学式出でくれ」





『はい?普通は会長がするものですよね?何で俺なんですか』




代々生徒会代表は会長がしてきたはず
なぜ今回だけ俺なんだ?