俺の秘密


「零里、早くしろ時間が無くなる」



リビングから颯が呼んでいる



あいつ、普段だるそうにしてるくせに時間だけはきっちり守る



何でも子供の頃に時間と、約束だけは守れと言われたらしい



変なとこ真面目だよな、本当




『はいはい、今行くよ』




リビングに行くとあいつは弁当を包んでくれていた



『お、ありがとな颯』



「いいから、髪直してこいそろそろ
出ないとヤバイぞ」





そう言われ時計を見ると8時を指していた




ここから学校まで自転車で通ってるのでいつもなら間に合うのだが今日は生憎いつもの日ではない




あぁヤバイこのままでは、あの”鬼”に怒られてしまう





『5分で終わらす』



俺の髪は少し癖があるので寝癖を直すのには苦労する




セットし終わったらネクタイをし、ブレザーを、着る



うちの学校の制服は薄茶のブレザーに赤のチェックのネクタイとズボン



シャツの色は何でもいいらしい



校則は、かなりゆるく指定の制服をしていれば何でもOKらしい



だから髪を染めている奴も少なくはない




まぁどうでもいいが