目が覚めると、私は知らないベッドにいた。

見渡してみると、此処は病院…かな。

あ…まだ生きてる…。

「あ、起きましたか…。」

先生がいるから、やっぱりここは病院だ…

「な……d……?」

…え?何で…

話せない…??

「夏来さん?どうしたんですか?」

「は……ま………せ…。」

どうして話せないの?!

せっかく意識をとりもどしたって…話せないなんて…。

もう、話せないのかな…

陸…みっちゃん…先輩…後輩…

なんで…?

もっと生きたいと思った。…でも。


――こんなの、私は望んでない。


もう嫌だよ…

そう不満を口にだすことさえ…

私は許されないのですか…?

私はただ、もっとみんなと楽しく平和に暮らせればいいの…

それ以上なんて望まないから…

ねぇ神様…貴方は気まぐれですね。

前みたいにまた助けてくれればいいのに。

そんなに私のことが嫌いですか?

そんなに私を苦しめて楽しいですか…?

確かに、私は悪い子だったかもしれません…でも、

せめて…せめて他の人を…陸を…みっちゃんを…傷つけないでください。

私は貴方のことが嫌いです…でも、大好きでした。