「はぁー疲れた! って、立花さんいたー!!」 タイミングが良いのか悪いのか。 選挙管理委員のメンバーが帰ってきて、永瀬くんは離れる。 それと同時に舌打ちが聞こえた。 「何で永瀬くんがいるの?」 「忘れ物を取りに来ただけです」 「そう」 あれ? 永瀬くんって敬語使えたんだ。 私には敬語じゃないのに。 「また話そうね、立花先輩」 そう言って出て行く永瀬くん。 私の胸のドキドキはなかなか止まってくれなかった。