真っ白のたった二人だけだったはずの四角い空間にまったく別の第三者の声が加わるが、声が聞こえるだけで姿はどこにも見あたらない。
ぱらりと空間の上の方の壁が小さく剥がれ落ちる。そして、次の瞬間。上を中心にして、バンッと音が出そうな勢いで壁全体が崩落し始めた。
そう、その第三者の声を皮切りに空間が壊れ始めたのである。
「……この空間の壊れ方嫌い」
瑠菜は、今だ宙に浮きながら壊れ行く天井の方を見ていた。しだいに壊れて行くのは、天井だけでは無くなって行き側面の壁や床の方まで崩れ落ちて行く。
瑠菜の顔にたくさんの破片が当たるが、当たっても全てが一瞬にしてデジタル化されて行くので痛みなんて物は、感じない。



