「これで、とどめですわァァァァ!」
少女は、振り上げていた両腕を男子生徒の方向に振り下ろす。すると、その巨大な炎の玉は、ゆっくりと両腕の指す方向に動き始めた。
口元をニィと歪ませておよそ少女とは、思えないような醜悪な笑みを浮かべ叫ぶ。
「全てを呑み込む紅の炎(ファイアヘルローゼ)‼」
その声が放たれた瞬間。今まで緩慢だった炎の玉のスピードが、一気に加速しピクリとも動かない男子生徒に狙いを定め真っ直ぐに翔て行く。
炎の玉は、重たい音をたてて男子生徒を呑み込み影を無くす。炎は、海と化して辺りまでもを包み込んだ。



