「なんだ、昊さん。あなたちゃんと分かっているじゃないですか」 佳世は、心で思っていたこととほぼ同じことを言った。 そのことが嬉しかったのか、昊はとびっきりの笑顔を浮かべて恥ずかしそうにもじもじと体を動かし始める。 「だって、だってね?先生……」 「同じ授業五回も受けてりゃそら覚えますわ」