彼女の名前は神威昊(かむいこう)。後に生徒会に下剋上を仕掛けるというこの学園においては前代未聞とも、異端とも言うべき台風の目となる存在。
「ねぇ裕美(ゆみ)……私、そろそろ仕掛けようと思うんだ」
「仕掛けるって……!?まさか本気で言ってんの?」
「うん。もう時期が時期だと思ってる」
「そっか……なら良いんじゃない?アンタを止めるのが宇宙に行くよりも難しいのは知ってるし、アンタがその気ならアタシはなにがあってもついてくよ」
裕美が長い嘆息をしたあと、あきらめと期待の入り交じった表現し難い顔で笑う。その様子に昊もつられて笑った。
そうして、昊達二人は瑠菜が歩んだ道とは真逆の道を歩き始める。太陽の光が二人の歩む道を照らした。



