瑠菜は、気を失ってしまった遠藤に語りかけるように一人でに話し終わったあと拳を引いて、開いていた脚を閉じると一瞬だけ遠藤の白目をじっ……と見て踵を返した。
見ていた生徒達が瑠菜が進む先に連れて道を拓いていく。
瑠菜の姿が遠くへと消えると、なにかの金縛りから解けたようにどんどん凄まじい勢いで人が減っていき、いつもと同じ風景に様変わりした。
その廊下の壁。先ほどまで最も瑠菜達を近くで見れた場所の無機質な白と青を混ぜた微妙な色合いの壁に背を持たれていた女子生徒が一人。
彼女の真っ黒な瞳は、今はもういない瑠菜を睨み付けているようなギラギラとした輝きを放っていた。
「ちょっと昊(こう)!捜したんだよ!?」



