「うぁぁあぁぁあ!」
廊下に響く絶叫。それを聞いた者達は、耳を防ぎ目をつむった。
「……なんだか嫌な空気ですわね、殴ってなんかいないのに」
ポツリと呟いた声に目を開けると確かに。瑠菜は、遠藤を殴ってはいなかった。
遠藤を殴ったと思われていた瑠菜の拳は遠藤の鼻先の紙一枚分を残して止まっている。
当の遠藤はと言うと、あまりの恐怖に白目を向いてしまっていたが。
「本当に殴る訳無いでしょう、この学園では無規律戦闘自由空間(ハイルドフィールド)以外での戦闘は禁止されているんだもの規則を破る気は無いわ」
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