初めて、認められた気がした。 いつもは他の低音の楽器の人に迷惑をかけてばっかりいた私。 「っ、ありがとうございます!」 まだまだみんなには及ばないけど、少しは追いついたかな、と思った。 「いえいえ、これからもこの調子でね。」 部活終了後、私はある場所へと向かっていた。 それは朝山くんが教えてくれた相沢くんの家。 ここ、かな…… インターホンを押す。