そしてそれからしばらくが経ち、7月の後半に行われる吹奏楽コンクールの日となった。 「悔いのないように吹いて金賞を目指しましょう。」 顧問の宮田先生のその言葉にみんな返事をする。 そしてバスに乗って移動。 「…神崎、隣いいか?」 バスの座席に座ってると相沢くんが私の隣に座る。 「うん、いいよ。」 りりちゃんを探すと目が合い、ニコリと笑って他の子と座ってくれた。