___ 4月半ば



私、立花結衣


15歳の私は今、これから入学する
高校の校門の所でひらひらと散る
桜の花びらを目で追いかけていた




「結衣~!」



聞き慣れた声が私の名前を呼ぶ。




「あ、梨子!遅いよ~」



「ごめんね!クラス表見に行こ!」




にっこり笑顔の早見梨子は私の親友
背が高くて美人で姉御肌
とっても信頼してる人




「そうだね!」




高校生になって初めてのクラス。
私は心を踊らさせながらクラス表に
目を通した。