「でしょ? まるで本物みたいで、少し気持ち悪いでしょ」


「でも、まさか本物ってことはないだろうし……。これ、誰からかわからないの?」


「うん。名前も住所も書かれてなかった。日曜日の朝に白い箱で送られてくるから、きっと同一人物だと思うんだよね」


そう言うと、つぐみが「う~ん」と、難しそうな顔をして首をひねった。


「やっぱり、侑里のファンの子としか考えられないよね」


「あたしにファンなんていないでしょ」


「わかんないよ? 侑里は可愛いんだから、隠れファンとかいても不思議じゃないと思うよ」


つぐみの言葉に少しだけ気分がよくなる。


「成本暖とか?」


初が冗談めかしてそう言い、あたしの気分は最低なものへと変わった。


このデブ。


少し黙ってろよ。