裏ギフト

「本当だね」


あたしはそう返事をすると、ウサギの耳のストラップを2階へと持ってあがった。


そして白いポンポンの横に並べて置く。


一体なんなんだろう?


送り主の名前も住所もわからない。


手紙も入っていない贈り物。


そう思った瞬間、暖の顔を思い出した。


暖から感じる熱い視線に思わず身震いをする。


「あいつからの送り物だったら、今すぐに捨ててやるのに」


あたしはそう呟いたのだった。