赤い血しぶきで、目の前が真っ赤に染まる。


握りしめていたカッターナイフは永遠の首に突き刺さり、引き抜くとそこから噴水のように血が出始めたのだ。


一瞬にして部屋中が鉄の匂いにつつまれる。


「あは……あはは!」


あたしは永遠の上に馬乗りになったまま、笑った。


ついに見つけた。


ギフトの犯人を、自分の手で見つけた!


そしてやっつけたんだ!


勝った!


あたしが勝ったんだ!!


「ゆう……り……」


悪魔のような犯人が、まだあたしの名前を呼ぶ。


あたしはそいつを見下ろした。


昔好きだった永遠。


だけど、永遠が犯人だったなんて、悲しいな。