「侑里、今日の放課後家に行くから」


「……へ?」


永遠の予想外の言葉にあたしは目を見開く。


永遠が家に来る?


あたしの家に?


どうして?


なんと返事をしていいかわからず、あたしは視線を文庫本へと落とした。


「じゃ、また後で」


永遠はそう言い、あたしの席を離れたのだった。