それもそうかもしれない。


「犯人にとっては君が平気で組み立てるのは想定外だったかもしれないから、気を付けた方がいいかもしれないな」


「気を付けるって、なにを?」


「ギフトを送ってもへこたれない君を見て、もっとひどい事を仕掛けてくるかもしれない」


翔真はそう言ったけれど、すぐに「まぁ、その可能性は低いと思うけどね」と、付けくわえた。


「どうしてそんなことがわかるの?」


「君の図太さは人並みを外れてるからだよ。そんな相手には何をしても無理だと思って、諦めるかもしれない」


そう言い、翔真は笑う。


その言い方に少しムッとしたけれど、あたしは黙っていたのだった。