あたしもそれに反論はなく、今まで届いた猫のパーツをボンドを使って組み立てて行く。


組み立てるのに時間がかかるかと思ったけれど、強力なボンドだったため大して時間もかからなかった。


1時間足らずですべてのパーツが組み立てられて、あたしは出来上がった猫を見つめた。


パーツごとに見るとわからなかったけれど、これは本物の猫だということが見るだけで理解できた。


「これで犯人の目的は果たされたわけだな?」


翔真は出来上がった猫の写真を撮って、そう言う。


「そうだね。これであたしが階段から突き落とされるとこもない」


それはそれで安心だけれど、いまひとつピンと来ない。


これは一体どういう意図があってやらされている事なのだろうか?


死体を組み立てる作業は気持ちが悪いことかもしれないけれど、大してグロテスクでもない動物なら平気だった。


「ギフトのターゲットが君だったからこそ、できたことかもしれないな」


あたしの疑問を感じ取ったのか、翔真がそう言った。


「え?」


「普通の女の子なら、本物かもしれない猫の死体を組み立てるなんて、できないだろ」