「ありがとう。あたし、今日はこのまま早退するから」


そう言い、保健室を出る。


「鞄は?」


「大したもの入ってないから、置いて帰る」


「それなら後で家にもっていくよ!」


そう言う翔真に返事をせず、あたしは真っ直ぐ下駄箱へと向かったのだった。