ひなたを自分のベッドに寝かせたあたしは、そのまま床で眠りについてしまっていた。


気が付けば体に毛布がかけられ、部屋には明るい陽射しが差し込んでいた。


部屋の中を見回しても2人の姿はなく、テーブルの上に一枚の置手紙が残されていた。


それは丸っこいひなたの文字で


【侑里へ


よく眠っていたようなので起こさずに帰ります。


ギフトの事、もっと早く教えてほしかったな。


そうすれば、階段から突き落とされたりする前に解決ができたかもしれないのに……。


あたしってそんなに頼りないかな?


もっと、親友として頼ってほしいと思います。


また、あたしからメールするけれど、なにか変った事があればすぐに連絡してください。


ひなた】


メモをざっと読み、時計に視線を向ける。


時間はすでに夕方近くになっていて、あたしは目を丸くした。


テーブルの上にはまだ開けていなかったオヤツがそのまま残されていて、あたしはそのひとつに手を伸ばした。


オヤツで空腹を押さえながら、あたしは昨日届いたギフトを開けた。


中には昨日と変わらず猫の手足が入れられている。