「……あたしのこと、もっと頼ってよ」


ひなたは落ち着いた口調でそう言った。


その目には寂しさが滲んでいて、胸の奥が少しだけ痛む。


「うん……ありがとうひなた」


「と、いう事で!泊まりは決行。ギフトの犯人は必ず見つける。それでいいよな?」


今まで黙っていた翔真がそう言い、ひなたは躊躇することなく頷いた。


「何があってもあたしは侑里の味方だからね」


そう言うひなたに、あたしは「ありがとう」と、小さく返したのだった。