そして廊下を歩いていると、すぐに後ろから声をかけられた。


「今日の昼間は面白いものを見せてもらったよ」


「翔真……」


翔真は何食わぬ顔であたしの隣に立ち、歩き出す。


「あんな事をされても屈しないなんて、さすがバカだね」


「バカで悪かったわね」


あたしはそう言い返しながらも、翔真が話しかけてくれた事に嬉しさを感じていた。


「で、今日は何か収穫があったのか?」


「収穫?」


「君はギフトの送り主を探しているんだろ?」


「あぁ……。手掛かりはなしかな」


そう言うと、翔真は「ふぅん」と、呟く。


なにか言いたそうな雰囲気だ。


「なに?」


そう聞くと、翔真はチラッとあたしを見た。