翔真と別れた後、あたしは1人で家まで歩いて帰っていた。


脳裏には今日届けられたギフトと、黒ずくめの相手の口元と、翔真の顔が交互に蘇ってくる。


ギフトをこのまま放置しておいて大丈夫とは言い切れない。


次にどんな指示を送られてくるかもわからない。


もしかしたら、あたしが従う事のできないような指示が出されるかもしれない。


あんな得体のしれないサイトを使うくらいあたしに恨みを持っている人間がいるんだ。


大人しくしていて安全とは言い切れなかった。


やっぱり、警察へ届けた方がいいかもしれない。


自分が今までしてきた事がバレるのはこの際仕方のないことだ。


どうせあたしは今クラス内で完全に孤立してしまっているから、生活に大した変化もないだろう。


そう思い、自然と交番へ視線が向く。