裏ギフト

次の瞬間。


隣の席の子があたしの机にぶつかり、教科書が床に散らばった。


他のクラスメイトたちがそれに気がつかないフリをして、踏みつける。


しゃがんで拾おうとしたあたしの背中を誰かが押し、前のめりに倒れた。


そんなあたしの手を誰かの足が踏みつける。


あたしは……ニヤリと笑った。


お前ら全員がバカで、本当に助かったよ。


あたしは勢いよく立ち上がり怒鳴り始めた。


「あんたたちいい加減にしてよ! 無視したり落書きしたり! 挙句に家まで来て変なものポストに詰め込んだりして!!」


涙を流しながらクラスメイトたちに怒鳴りつける。


教室内は一瞬静まり返り、そして誰ともなく「ポスト?」「なんのこと?」と、疑問を呟き始める。


あたしはそんなクラスメイトたちの表情をジックリと観察した。